ボクが務める会社で印象に残る人が、いま、会社を去る。といっても次の会社への転職。彼にとっては四社か五社目の転職かもしれない。だから、こちらのことなど印象にも残ってない可能性もあるけど、こちらにとっては一期一会というか、大変印象に残る存在であった。
なんといっても、議論を戦わせると負けた。だから印象に残ったのだが、敗因はシンプル。ボクは精一杯努力していないのではないか？そこに結論が行くから、悔しくて悔しくてたまらなかった。
ボク「そんなことできるわけがない」
カレ「やってみなければわからないじゃない。何故やらないんですか？」
ボク「そんなことやっても（以下略w。いま思えばチキン発言ばかり）」
カレ「この会社の人と何人か話しましたが、みなさん営業が下手ですよね！」
ボク「確かにそうかもしれない」
かいつまむと、上記のようなやりとり。
会話を再現するだけで赤っ恥を書きそうな会話だけど、当時、そういう話をされると図星なだけに大変悔しかったものだった。カレの「営業が下手ですよね！」の発言は満面の笑顔で発された言葉だったのが余計悔しく、どうしたら見返せるのだろうか？そんなことを考えてばかりの二年間であった。
企業経済は世界競争の様相を呈し、生き残りをかけた戦いがある、といわれるが、社内では何とも緊張感の無い部署もある。だけど、上記会話内のカッコのような会話は部署の至るところでおこっていた。そういう様子をみて、カレは「この会社、大丈夫か？」そう思ったことだろう。想像に難くない。
そのカレが次なる転職をする。いまの状態は、カレにとっては不完全燃焼なのであろう。
この会社に来た当初の目標を達成したから、これ以上いてもつまらない。だから会社を去る。
端的に言えばそういうことだと思った。
カレがいたからこそ、悔しさを糧として、異分野に立ち向かう自分に成れたのは事実。
今後、悔しさを感じるようなことはあるのだろうか？あれほど悔しい思いをすることは今後あるだろうか？
そんなことを考えてた。
ボクがこうして過去を振り返っている頃、カレは将来に向けて考えている。
うん！この時点で悔しい！もっと頑張って追い抜かないといけない。