SKYTRAX 世界の航空会社ランキング2020 はコロナ禍を受けて中止となりました。
2021年にパリで予定する航空ショーで再開します(リンクはSKYTRAX公式Web)
このところ、シンガポール航空とカタール航空が1位と2位を輪番で獲得しています。
と思いながら、よく見ると3位までのメンバーは昨年と同じ!
実は全日空は非常に高いランクのところで競っていることが分かります。
ランキングを英文で読む人はこちらをどうぞ。
World’s Top 100 Airlines 2019 、ズバリな名前です。
ランキング情報の使い方
このランキングは、他社との価格比較の際に使っています。
例えば、東京→シンガポール行きの場合、日本発の便を探すときに、JAL、ANA、キャセイパシフィック、マレーシア、エアアジア、チャイナエアライン、アシアナ、タイ等運行している航空会社はたくさんあります。
エコノミークラスに搭乗するなら、少しでも安く乗りたいですよね。
一方で、チケットの値段が同じなら、満足度が高く、ランキング上位の航空会社に乗りたいと考えるのが常です。
そう行った航空会社選びの際の参考データとして見ています。
その他では、一度は乗ってみたい、これまで知らなかったけど高評価の航空会社に乗るための情報として使います。
例えば、今一番乗ってみたいのは、カタール航空 です。
これほど上位定着するには、何か理由があるはずです。
ビジネスクラスが1位、しかも、エコノミークラスも3位。
これほど評価されているんですから、一度は乗ってみたい。
そういった、航空会社を選ぶ際の情報に使っています。
ベストエアライン 1〜10位
キャセイパシフィック航空が4位。
香港の看板企業は、評価が高いですね。
ホームの香港国際空港にあるラウンジのザ・ピア、ザ・ウイングは一度は入りたいと言われるほど。
全日空は今年も3位でしたが、3位を続けるのも簡単なことではありません。
皆さんの努力を讃えましょう!
順位 | 航空会社 | 昨年2018年順位 |
1 | Qatar Airways | 2 |
2 | Singapore Airlines | 1 |
3 | ANA All Nippon Airways | 3 |
4 | Cathay Pacific Airways | 6 |
5 | Emirates | 4 |
6 | EVA Air | 5 |
7 | Hainan Airlines | 8 |
8 | Qantas Airways | 11 |
9 | Lufthansa | 7 |
10 | Thai Airways | 10 |
1位はカタール航空
同社はカタール国営航空会社、ナショナル・フラッグ・キャリアです。
何と2018年はビジネスクラスが世界1位の評価を獲得しています。
特徴はコードシェアも含め150都市以上の国際的な目的地と繋がる幅広いネットワークとサービスの充実度。上位ランク常連です。
2位はシンガポール航空
サービスの質はくまなく良好な会社。
陸上スタッフによる受付からラウンジ、機内搭乗までの段取り、機内スタッフのホスピタリティや食事、機内設備の質、どれを取っても良い。
実際にエコノミーもビジネスも乗りましたが、良好なサービスでした。
シンガポール航空を超える評価を受けるカタール航空 に乗りたくなりました。
3位はANA
極東アジア、東南アジア、インド、オーストラリアの他、欧州中央部、北米と路線を構築。
他地域とは所属するスターアライアンス加盟企業とのコードシェア便運行を基本とする。
狭い日本ながら、ハブ空港を2つ運用している珍しい企業。成田空港は北米とアジアを結ぶ乗り継ぎハブ、羽田空港は海外路線と日本国内空港を結ぶ乗り継ぎハブとして運用することで激増中の需要へ対応する。
7位は海南航空
昨年の8位から1ランク上昇。
中国の航空会社に、SKYTRAX上位にランクインを続けるところがあったんですね。
乗ったことないので実力値未知数です。
10位はタイ国際航空
エコノミーもビジネスも乗り、納得感ある10位。
シンガポール航空と大きな差がないのではないかと思う瞬間もある一方、シートと機内エンタメは充実させる余地があると感じています。
好きな航空会社です。
ベスト10以内にある航空会社は、もちろんエクスペディアでも大人気の航空会社です。
年末年始のような長期休暇の時期は、チケットの取り合いになるのでご注意ください。
ベストエアライン 11〜20位
日本の元フラッグシップキャリア、日本航空は11位。
うーん、エコノミークラスは世界ランキング1位を、ほぼ総ナメでしたが、ビジネスやファーストクラスも入れた総合ランキングは11位。
んん!
よくみると、20位にエアアジア発見!
メジャーなLCCがランクインしています。
価格に見合う満足感が無いと、レガシー航空会社も抜かれてしまいます。
順位 | 航空会社 | 昨年2018年順位 |
11 | Japan Airlines | 13 |
12 | Garuda Indonesia | 9 |
13 | Swiss International Air Lines | 12 |
14 | China Southern Airlines | 14 |
15 | Austrian Airlines | 16 |
16 | Air New Zealand | 17 |
17 | Bangkok Airways | 21 |
18 | KLM Royal Dutch Airlines | 19 |
19 | British Airways | 31 |
20 | Air Asia | 28 |
プレミアムエコノミークラスのランキングトップ20
世界では、プレミアムエコノミークラスで順位の大変動が起きています。
昨年1位のニュージーランド航空は3位へ。
ヴァージンアトランティックはトップ10圏外だったのに1位へ。
カンタス航空は昨年2位から6位へ。
エールフランスは5位から10位へ。
エコノミークラスより価格を上げるけど、スペース効率はビジネスクラスより良い。
これが、航空会社にとってのプレミアムエコノミーのメリット。
また、良い印象を持ってもらって、次回はビジネスクラスに搭乗してもらう入り口でもあります。
とはいっても、それをあからさまにしないよう各社工夫をしています。
順位 | 航空会社 | 昨年2018年順位 |
1 | Virgin Atlantic | - |
2 | Singapore Airlines | 3 |
3 | Air New Zealand | 1 |
4 | Austrian Airlines | - |
5 | Air Canada | - |
6 | Qantas Airways | 2 |
7 | Lufthansa | 4 |
8 | Virgin Australia | 9 |
9 | Aeroflot | 6 |
10 | Air France | 5 |
今回のトップ10で驚いたのは、ニュージーランド航空が1位から3位に落ちたこと。
カウチシートを打ち出したり、新しいことへ挑戦してくれました航空会社です。
そのプレミアムエコノミー席の写真はこちら(リンクはニュージーランド航空のweb)。
このシートはなかなか計算され尽くした内容でして…….
席の大きさ、充実した食事、機内エンタメ、アメニティは申し分ありません。
座席はレザー製、座席の前後間隔はリクライニングなので104cm、左右間隔は49cm。
同じリクライニング式では、ANAが97cm(-7cm)、左右間隔は同じ49cm、ANAよりも前後が広い。
更に、食事は10年前のビジネスクラスに相当するので驚きます。
3位になったとはいえ、ニュージーランド航空は、時々キャンペーンを展開するので、時期を調整して乗っては如何でしょう?季節が反対になるので衣服の準備は入念に!
順位 | 航空会社 | 昨年2018年順位 |
11 | Philippine Airlines | - |
12 | ANA All Nippon Airways | 11 |
13 | Japan Airlines | 8 |
14 | Azerbaijan Airlines | - |
15 | EVA Air | - |
16 | Chhina Airlines | - |
17 | Cathay Pacific Airways | - |
18 | Alitalia | - |
19 | British Airways | - |
20 | China Southern Airlines | - |
さて、日本の航空会社はというと、
JALは昨年8位から13位。
ANAは11位から12位へ。
ANAが評価を上げ、JALは評価を下げています。
何に力を入れたら、人気が上昇するのか、ちょっとわかりにくいのが今年のランキングです。
普通なら、何が受けているかわかりそうなものですが、今年は分かりにくい!
ちなみに、プレミアムエコノミー席のJAL/ANAの搭乗時の記事はこちら。
エコノミークラスのランキングトップ10
順位 | 航空会社 | 昨年2018年順位 |
1 | Japan Airlines | 10 |
2 | Singapore Airlines | 2 |
3 | Qatar Airways | 3 |
4 | Thai Airways | 1 |
5 | ANA All Nippon Airways | 5 |
6 | Emirates | 4 |
7 | Cathay Pacific Airways | 6 |
8 | Hainan Airlines | - |
9 | Lufthansa | 9 |
10 | EVA Air | 8 |
2019年のランキングで驚いたのは、JALです。
堂々の1位! パチパチパチパチ!
しかも昨年10位からの大躍進! パチパチパチパチ!
なぜJALが?と思う人もいるでしょう。
でも、実際に乗ると分かります。
エコノミークラスなのに座席、食事、サービスともに平均点を超えます。
食事は、従来のエコノミークラスを超えた「RED-U35」もあります。
器は仕方がないけど、内容は大変満足感のある内容なので、一度食べたら記憶に残ります。
しかもスカイワイダーなら、座席配置は2:4:2です。
一般的には、3:3:3が多いなか、2:4:2の方が使い易い。
こういうサービスを続けてきたからこそ、乗客の人気投票でランキングが上位になり、今年は遂に1位になったんだと思います。
この勢いでエコノミークラスの底上げを続けて欲しい。
でも、座席単価が減るから、無理をしない範囲で。
JALエコノミークラス搭乗時の記事はこちら。
201812(2) JAL羽田発ニューヨーク行きエコノミークラス(HND-JFK、B777-300)のレビュー 〜エア吉野家、RED-U35等食事が素晴らしい〜
順位 | 航空会社 | 昨年2018年順位 |
11 | Garuda Indonesia | 7 |
12 | Asiana Airlines | - |
13 | Qantas Airways | - |
14 | Philippine Airlines | - |
15 | China Southern Airlines | - |
16 | China Airlines | - |
17 | Austrian Airlines | - |
18 | Virgin Atlantic | - |
19 | Bangkok Airways | - |
20 | Etihad Airways | - |
ベスト・エコノミークラス・シート トップ10
座席も1位。
ヘッドセットは1位とは思えないけど、これは座席のランキング。
確かに、B777-300のシートの場合、腰がしっかりと着座できるし、長時間乗っていても痛くならないし、エンタメやテーブルも使いやすいし。
テーブルでパソコン使っても、傷つけないし、好印象でした。
確かに1位かも。納得。
順位 | 航空会社 | 昨年2018年順位 |
1 | Japan Airlines | - |
2 | Singapore Airlines | - |
3 | Qatar Airways | - |
4 | ANA All Nippon Airways | - |
5 | Korean Air | - |
6 | Thai Airways | - |
7 | EVA Air | - |
8 | Asiana Airlines | - |
9 | Saudi Arabian Airlines | - |
10 | Emirates | - |
ベスト・エコノミークラス・機内食 トップ10
エバー航空乗ったことないけど、この1位のランキング見たら是非乗ってみたくなりました。
スターアライアンスなので、SFCカードを使えます。
機会をみて台湾旅行でも行こう!
JALがANAより高評価なのは、RED-U35のインパクトが大きいと思う。
満足度は本当に高いんですよ。
以下は、JALのwebにあるRED-U35の紹介文です。
ちょっとした驚きと楽しさを味わえることは間違いありません。
- 料理コンペティション「RED U-35」の上位入賞者6名による機内食をご用意いたしました。
- 季節ごとに2名のシェフによる若さ溢れる自由な発想でのメニューが登場します。
- 日本料理、フランス料理、イタリア料理、中国料理と多彩なジャンルで、世界中のお客さまに新しい"驚き"と"楽しさ"に出会える機内食をお届けします。
未体験の方は是非一度は乗ってください。
乗ると楽しさが分かります。
順位 | 航空会社 | 昨年2018年順位 |
1 | EVA Air | - |
2 | Singapore Airlines | - |
3 | Japan Airlines | - |
4 | Thai Airways | - |
5 | Qatar Airways | - |
6 | ANA All Nippon Airways | - |
7 | Turkish Airlines | - |
8 | Qantas Airways | - |
9 | Lufthansa | - |
10 | Emirates | - |
ベスト・ビジネスクラス トップ20
昨年の10位以内の会社には、カッコ書きで順位を入れています。
カタール航空は不動の1位。トップ3はメンバー不変です。
でも、10位圏外からランクインしたのが3社もいます。
こうしてみると、上位3社は安定するも、ランキングの変動は大きいですね。
でも、そんな中でも上位3社は安定しているという、これも驚くべきことです。
これだけ評価が高いということは、固定客も多いはずです。
航空運賃収入も安定しやすく、経営状態も他社よりは良いのでしょう。
順位 | 航空会社 | 昨年2018年順位 |
1 | Qatar Airways | 1 |
2 | ANA All Nippon Airways | 3 |
3 | Singapore Airlines | 2 |
4 | Emirates | 4 |
5 | Qantas Airways | 6 |
6 | Hainan Airlines | - |
7 | Thai Airways | - |
8 | Etihad Airways | 5 |
9 | Cathay Pacific Airways | 7 |
10 | Garuda Indonesia | - |
順位 | 航空会社 | 昨年2018年順位 |
11 | Lufthansa | 8 |
12 | Oman Air | - |
13 | Japan Airlines | - |
14 | Turkish Airlines | 9 |
15 | EVA Air | 10 |
16 | China Southern Airlines | - |
17 | Austrian Airlines | - |
18 | Air Canada | - |
19 | Virgin Australia | - |
20 | Swiss International Air Lines | - |
7位のタイ国際航空と、8位のエティハド航空のビジネスクラス搭乗記事はこちら。
最後に
ランキング結果を見て如何でしょうか?
意外な航空会社が1位をとってしまい、その会社に乗ってみようと考えるきっかけにもなりますよね。
SKYTRAXによれば、今回のランキングでは搭乗客2,165万人(昨年2,036万人)から投票を集計した結果と記載があり、母数は十分あります。
このランキングの使い方は、同じ路線でも、航空券の値段が違う理由に納得感を得たりするのが賢い使い方と思いますが如何でしょう。