201910(1)中国南方航空でシンガポールへ(羽田HND-広州CAN)

今日もマーライオンは元気一杯
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中国南方航空は意外に悪くない

中国の航空会社に乗るときはサービス面が不安ですよね。

私も不安でしたが、今回、中国南方航空へ搭乗した体験をレビュー致します。

第一弾は、羽田空港から広州白雲国際空港へ到着するまでです。

以下三点がメインです。

  1. 中国南方航空は意外に悪くない!(注意:良いとまでは言ってない)。
  2. 広州白雲国際空港の第二ターミナルは便利、レストランは意外な美味しさ。
  3. 無料WiFiも用意されて快適。

今回のコンセプトは初心者向けコスパ重視

コストパフォーマンス重視の旅です。

添乗員は無し、ラグジュアリーホテルも使わず。

移動と宿泊費を節約して"食べる"と"見る"へ充当します。

 

今回のコンセプト

男性だけなら適当で良いのですが、女性もいるので以下をコンセプトにします。

  1. 航空券とホテルを安く。
  2. マリオットのようなラグジュアリーは除いて安さを追求。でも清潔感と安心感は必須。 
  3. 現地の治安が良いこと、交通手段が発達していて移動が容易なこと(初心者必須)。

こうして節約した分は、現地でのレストラン、美術館廻り、リフレクソロジーなど観光費に使います。

 

また、時間が窮屈な時は、タクシーを使って時間を買い、心身の満足感を優先させるという考え方です。

 

今回はエイチ・アイ・エスのツアーを採用

選考にあたり、航空券とホテルを其々手配する方法とパッケージを比較しました。

 

サプライスで航空券、エクスペディアでホテル、という別々に手配する方法も比較しました。

 

複数社を比較した結果、今回はエイチアイエスの海外ツアーに決定!

何と、パッケージが一人当たり2万円弱安いのです!

 

ちょっと驚きました(汗。

 

中国の航空会社のサービスレベル

不安要素はフライト。

なんと言っても、中国の航空会社には、目が点になった経験しかありません。

 

昨年搭乗した中国国際航空、7年前に搭乗した山東航空といい、適切な言葉が難しい。

そんな経験から、中国の航空会社を避けて旅行していました。

 

でも、今回初めて搭乗する中国南方航空はSKYTRAXで17位(リンクは関連記事)にランクインしているので、少しだけ期待して乗ることにしました。

旅程

安いチケットなので乗り継ぎ一回、且つ、乗り継ぎ待ちは4時間!

直行便と比べ、現地で遊べる時間は4時間少ないことになりますが、安さに納得しての旅行です。

羽田ー広州ーチャンギは片道5,500km
羽田ー広州ーチャンギは片道5,500km

 

羽田からシンガポールへ

10:45 羽田空港ー14:25広州白雲国際空港(4時間40分)、CZ3086便

機体:A330(座席配置は2:4:2)

 

18:35広州白雲国際空港ー22:30チャンギ空港(3時間55分)、CZ351便

機体:A321(座席配置は3:3)

 

宿泊先

HOTEL BOSS(ホテル・ボス)は、2016年に稼働した新しいホテルです。

タクシー乗り場の他、Grab専用の乗り場も用意されています。

シンガポールから羽田へ

08:00チャンギ空港ー11:10広州白雲国際空港(3時間10分)、CZ352便

機体:A321(座席配置は3:3)

 

14:40広州白雲国際空港ー19:45羽田空港(4時間5分)、CZ3085便

機体:A330(座席配置は2:4:2)

羽田空港から出発

原因不明、ウェブチェックイン出来ず

今回はエコノミークラスなので、前日にウェブチェックインを試みました。

しかし、エラーが表示され、何も出来ず。

 

「APP Information Error」というもので、これが原因で座席を指定出来ませ。

ということで、当日カウンターでチェックインすることになりました。

 

本当はウェブチェックインで座席を指定し、空港ではバッグドロップして、サクッと保安検査に進みたかったのですが、今回は諦めざるをえません。

 

国際線ターミナルの混雑には注意

土曜日の朝なのか大変混雑してました。

月曜を休めば4連休になるので旅行、或いは出張するビジネスパーソン、家族旅行で移動中の集団などなど沢山の人がいました。


日本国内線とのアクセスが便利なので海外の方もたくさんいましたね。

 

羽田空港での国際線運用が始まった2010年10月以降、着実に利用者が増えているようですね。

アクセスの良さもあって、訪日観光客に大人気とはこのことを言うのかと思い知った次第です。

 

チェックインカウンターは混雑

JALエコノミークラスのチェックインカウンター
JALエコノミークラスのチェックインカウンター

出発10時45分に対して、現在7時55分。

上の写真のようにJALエコノミークラスのチェックインカウンターは大変混雑していましたが、中国南方航空のカウンターに混雑は見られません。

 

我々が登場する中国南方航空のカウンターを見つけると、エコノミークラスに行列こそありますが、20人ほどに過ぎません。10分ほど待つと空いたファーストクラスのカウンターへ行くよう案内されました。

 

ラッキー!

と思いきや、APPエラーのリカバリーのため、カウンターのスタッフがパスポート情報を手打ちすることになり、20分ほど待つことに。とほほ。

 

ということで、我々の預かり知らぬところで、こんなエラーカバーも起こり得るものです。

利用客に不備はなくとも、旅行代理店か航空会社による手続きエラーもあるので、カウンターへ2時間前に集合しておいた方が良いですね。

 

セキュリティチェックはスムーズ

チェックインの後は、保安検査です。

打って変わって、混雑は無くスムーズでした。

 

下の写真をご覧ください。

チェックインカウンターから保安検査場に向かう方へ顔を向けて気づいたものです。

 

なんと!

混雑度合いを反映して、保安検査に必要な時間が表示されています。

下の写真で、赤線で囲んだ部分をご覧ください。

保安検査所要時間を表示するボード
保安検査所要時間を表示するボード

上の写真なら、北のゲート5分程度、中央なら10分程度かかるという目安ですね。

こんな表示は、元々ありましたか?

目安時間も間違っていませんし、便利でした。

 

ラウンジを使えずゲート近くのカフェで待機

セキュリティチェックが終わり、時間は8時30分。

登場開始は9時40分なので、ゲート近くのカフェで1時間強はあるので朝食を食べて待機します。

 

普段なら航空会社のラウンジへ向かうところですが、今回搭乗する中国南方航空は単独会社。

2018年一杯でスカイチームを脱退したばかりなので、空港のレストランへ向かった次第。

羽田から広州白雲国際空港へ出発

座席配置はJALと同じ 2:4:2 です。

中国南方航空はANAより使い易いですね。

 

沖止め

ゲートからバスに乗って機体へ
ゲートからバスに乗って機体へ

チケットを見ると、出発時刻が10時45分に対し、搭乗時刻がは09時40分。

一時間前に搭乗開始とは早いなあ、と思ったら案の定、沖止めでした。

我々は9時50分にゲート前に到着し、第二便のバスに乗れたようです。

 

外資系は特に登場締め切りが厳しいので、指定時刻にはゲート前に到着していることをお勧めします。

 

機体はA330

機体はA330、中短距離向けの機体です。

目視の座席数からA330-300と思われ、ファーストクラスの無い機体です。

乗客は280名前後といったところでしょうか。

 

座席レイアウトは好印象

2:4:2 の1ライン8席は、使いやすくて良いですね。

写真左側は中央の4席、私の席は期待左側の窓際の2席です。

 

飛行中に手洗いに立ち易いのは 2:4:2 です。

羽田から広州までは4時間はあるので、席を立ち易いか否かは気になるところ。

 

最近の国際線エコノミーで多く見られるのはイラストのような 3:3:3 の配置です。

これに対し、中国南方航空の座席は 2:4:2 の8席で、一席当たりの幅が広いのです。

これは、非常にありがたいことで、肩や肘の力を抜き易く、リラックスも容易です。

 

JALのエコノミーと似た配置

下のイラストはJALの新・間隔エコノミーからの引用。

エコノミー席ならSKYTRAXで1位になったJALが1番と言われていますが、同じ配置でした。


シート幅がちいさいけれど、2:4:2の配置も満足度ランキング17位に貢献しているかも知れません。

 

シートの様子

シートスペックは、間隔は81センチ(32インチ)、幅は43~44センチ(17インチ)。

 

同じエコノミーでも、JALのスカイワイダー(SKY WIDER)は、それぞれ84-86cm、48cm。

やっぱり、JALが広い!

SKYTRAXでエコノミー1位は伊達じゃありません。

 

 

下の写真をご覧ください。

 

横幅は43cmなので、身長180cmの私には狭いですね。

とは言っても、スポンとハマるような幅ではないので、そこまで窮屈ではありません。


でも、ちょっとした余裕もないのは気になるところ。

 

レッグスペースの方は、膝と前席の間に握り拳2個がギリギリ入る程度。

広くはないけど、腰の位置がずれると窮屈に感じるような空間なので、男性は狭く感じると思います。

ヘッドフォン

目前のバッグには機内誌とヘッドフォンがあります。

写真のようにエコノミークラス相応のヘッドフォンです。

でも、これはJALよりは良いが、ANAよりはチープといった印象。

 

接続端子は二軸方式なので、ウォークマンを使ったノイズキャンセリング(リンクは関連記事)は使えません。残念!

 

機内アメニティ

ブランケットのみ。枕はありません。

機内は寒くなるので、CAが巡回するときにもらいましょう。

 

枕を腰に当てる人は多いと思いますが、羽田から広州まで4時間ちょっと。

長距離便ではないし何とかなります。

 

機内エンタメとUSB端子

USB接続端子は各席に1つずつ

いわゆるAC接続口はありませんので、USB経由で充電するよりありません。

 

続いて液晶画面です。

画面の大きさは8インチなので、JALの10.6インチANAの9インチより1インチ小さな画面です。

 

映画は、ハリウッド系の最新作も用意されていて退屈しません。

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム、トイ・ストーリー4、スターウォーズもあり、往路復路共に一作ずつ楽しめると思います。

 

写真の握り拳は、画面の大きさのイメージを残すために添えたものです。

シートを殴りつけているわけではありませんのでご注意ください(笑。

スクリーンの大きさイメージ
スクリーンの大きさイメージ

乗客は旅慣れた人が多い印象

中国系の航空便では、機内という公的スペースにいることを忘れて無茶する人がいるものです。

ところが、この便は違いました。いたって普通の景色です。

 

普通なら、頭上のコンパートメントは見るも無様になっています。

しかも、機内CAの皆さんも出発のギリギリになるまで、何もしないのです。

ところが、何のことはない、普通の乗客が多かったので安心しました。

 

制限枠一杯のケースを入れて満載だったり、お土産をギュウギュウに詰めるが入りきらずはみ出していることもありましたが、今回は一切見えなかったので良かったです。

 

機内食

覚悟していたドツボな内容よりはズッと良かったので安心しました。

中国国際航空などと比べると天地の差です。

 

魚と牛肉の選択肢があり、牛肉を選んだ結果が以下の写真です。

 

羽田空港発なので、日本の工場で調理された食事と思います。

ところが、ご飯と一緒になっている牛肉へ、日本人に不慣れな香りづけがあります。

メインは中国人だから、それでも良いと思うのですが、不慣れな人には不評でした。

 

私のように、中国で食事をしたことがあれば、慣れた香りなので大丈夫と思います。

でも、この食事が初めての人には厳しい香りと思います。

 

他のメニューも感想を。

左上のビーフンの和物みたいなものはサッパリしていて美味しい。

果物は問題無し。

中国の航空会社の中には、稀に角が崩れてしまっている果物もあります。

でも、この食事は日本で加工したのでしょう。しっかりと角が残っていて新鮮でした。

 

上の写真はビールとおつまみのピーナツ。

 

ピーナツは日本人の舌にも合いますが、ビールは怪しい(笑。

日本のピルスナーとは香りが違う、独特の中国のピルスナービールです。

 

コクと爽やかさが足りず、麦芽かホップの効きが弱いのか味が薄いんです。

広州白雲国際空港に到着

広州空港では乗り継ぎ待ちに4時間10分も予定します。

今回はラウンジを使えないので、退屈する空港なら悩むところですが、安心してください。

結論から言えば、美味しい飲茶を食べていたら時間はあっという間に過ぎました(笑。

      

広州白雲国際空港は新しくて綺麗

第二ターミナル床面は新品
第二ターミナル床面は新品

中国における3大ハブ空港の一角を占める大空港です。

3大ハブとは、北京、上海、広州です。

 

早速、空港を歩き、乗り継ぎルートを探しますが、館内の全てが新品です。

乗り継ぎゲートまで迷わない案内板、設置された機械、窓枠といった全て新品。

 

というのも、2018年に第二ターミナルが完成したばかりで、その新しい第二ターミナルへ中国南方航空が移ったようです。

 

乗り継ぎ手続きがスムーズ

極めてスムーズに乗り継ぎが完了!

北京首都空港とは全く違い安心しました(関連記事:北京首都国際空港での乗り継ぎ) 

 

降機後の移動で、乗り継ぎゲートに悩むことはありません。

直ぐに"Transsit"の赤色文字の案内板が見つかり、案内板が途中で無くなることもありません。

 

セキュリティチェックもスムーズです。

バッグにモバイルバッテリーやパソコン、iPadの有無を聞かれます。

また、体には入念に金属探知機を当てられますが、一人当たり正味2分で終了。

 

Transitの行列は1ラインあたり8人程度、行列に並んでから15分で完了。

北京でドン引きする体験の後なので驚くほど便利に感じましたが、本来はこういう状態が普通なんです(泣。

 

広州白雲国際空港にはツーリスト向け無料WiFiがある

下の写真は、無料WiFiに必要なパスワードを自動発行する機械です。

中国国内で使っているスマホ、或いは外国人ならパスポートをスキャンして利用者登録するとパスワードが出てくる仕組みです。

 

スマホ一台に1つのパスワード が必要で、複数台での共有はできません。

パスポートを使うのは使用者を特定する"監視"のためでしょう。

 

無料のWiFiサービス
無料のWiFiサービス

上の画面には、以下のように英語で使用法が書かれていますので、この程度の英語さえ理解できれば問題ありません。

要は「AIRPORT-FREE-WIFI」に接続したら発行されたパスワードを入力するということです。

以下は、機械に2つある画面のうち、下の画面です。

ここで操作します。

 

日本語表示もあるので、どなたでも使えると思います。

画面には4つのボタンが2ラインあり、無料WiFiのボタンを押して進めましょう。

すると、画面にパスポートをスキャンしてくださいと表示されます。

 

下の写真はパスポートをスキャンする装置です。

顔写真の付いたページを下にして画面のスキャンボタンを押すとパスワードが発行されます。

スキャンに成功すると数秒で終わるので、10秒経っても画面が変わらない場合は失敗しています。

 

読み取りの失敗と機械の不具合が考えられるので、失敗したら別の機械で読み込んでみましょう。

うまく行くはずです。

左側にある矢印に沿ってパスポーを置きます
左側にある矢印に沿ってパスポーを置きます

発行された紙が出てきたら、パスワードを確認して、スマホを操作してパスワードを入力してください。

外国人だからか、Twitterも、グーグルも操作できました。

 

空港のレストランが意外に美味しい

乗り継ぎ待ちは4時間もあるので、空港のレストランで飲茶を食べることにしました。

歩き回って探した結果、Jardin De Jadeに決定!

 

店名  :苏浙汇(Jardin De Jade)

営業時間:06:00-25:00

位置  :东连廊三层(T23D74铺)意訳はイーストギャラリー3階

 

空港のレストランには味を期待していなかったのですが、過度の期待さえしなければ、店舗で調理する出来立てだからか、意外に美味しい。

 

今回のオーダーは下の写真をご覧ください。

麺は茹で過ぎを除けば美味しいし、チャーハンは普通と言った印象。

1番のおすすめは、熱々で出てくる飲茶系のメニューです。

 

メニューは中国語と英語表記のみです。

一部メニューには写真もあるので、みたら大体わかるので注文に苦労はしないと思います。

手前はもち米の小籠包、奥は豚肉の小籠包
手前はもち米の小籠包、奥は豚肉の小籠包
牛肉麺、麺は腰が少ない不思議な食感、スープは美味しい
牛肉麺、麺は腰が少ない不思議な食感、スープは美味しい
野菜とシーフードのチャーハン
野菜とシーフードのチャーハン

ここまでの総括

中国南方航空は定時離陸、定時着陸してスケジュールに遅延は無し。

しかも広州白雲国際空港のレストランでは美味しい飲茶も食べました。

 

久しぶりのツアーでしたが、現在のところ絶好調です。

 

出発当初は、トランジットで4時間も待つことに不安でしたが、飲茶をゆっくり楽しむなら、4時間あった方が良い。エイチアイエスの海外ツアー企画の皆さんに感謝です!

 

参考)広州白雲国際空港のWebはこちら