英国王のスピーチ(The King's speech)

良い映画。見終わった後にジワーっと胸の奥に何かが残るんですよ。

 

今年のアカデミー賞作品賞受賞の「The King's speech」、英国王のスピーチを見ました。何とも言えない英国ならではの階級社会を感じさせる始まりでしたが、国王の映画なので当然。

 

この映画の焦点は、言葉の力。

後のジョージ六世、ヨーク公は吃音症に苦しみ、普通に言葉を発することが出来ない心理的な病を持っていた。そして、そのヨーク公を裏方で助ける自称言語神経専門家の苦労と、スピーチでの成功を綴った映画。

 

この映画を見ると、どの国でも国民は言葉を欲していること、そして、英国王室は今も昔も実はスキャンダルが多かったこと、そして、第二次世界大戦前の世相感などが、この作品で一度に味わえる。

 

映画としては、最後のスピーチの場面に向けて、訓練や苦労を表現するシーンが続いたことで、見る物の気持ちをグッと動かす。

この映画を見ると、ヨーク公の苦労を共有したかのように感じるはずです。また、それと同時に自身に照らして、何か苦手なことへ挑戦する勇気も湧いてくるはずです。

 

新しいことに挑戦しようとしている人、苦労している人、色んな人が楽しめる映画です。